海洋散骨の法律

pic201605_02

海洋散骨の法律の詳細

スポンサードリンク

海洋散骨の法律

海洋散骨は法律で禁止されているわけではなく、厳密に言うとはっきりした法律的な決まりごとは今のところありません。
昭和23年に定められた「墓地、埋葬等に関する法律」では、「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行ってはならない」と定められています。
これにより、自宅の庭などの墓地ではない場所に遺体の埋葬をしてはいけないことになっていたので、散骨もどちらかというと禁止しているイメージがありました。
しかし実際は、当時まだ散骨という葬り方がなかったため、これ以上詳しいことは記されておらず、禁止も許可もされていない状態でした。

さらには、1991年に法務省が「葬送のための祭祀として節度をもって行われる限り遺骨遺棄罪に該当しない」と定めており、海洋散骨は昔に比べると肯定的な方向に進んできました。
けれどもまだ、禁止も許可もされていない微妙な状態です。

そうした中で、海洋散骨によって、迷惑行為が発生しないために、ある程度の決まりごとはあります。
それが「節度をもって」という意味に込められています。
決められたルールを守っていれば、個人で、または業者を通して海洋散骨をしても法律違反にはなりません。

いずれにせよ、「節度をもって」という意味より決められているルールは次の通りです。

・遺骨だと分かる状態で散骨しないこと
・遺骨を2mm以下程度にパウダー状にすること
・人目に届く海岸や養殖場、航路などではなく沖合いに散骨すること
・他人の所有地に許可なく散骨しないこと
・自然に還る物以外は撒かないこと(花束に巻かれたビニールやセロファンなどは禁止)

この5点を守れば、海洋散骨をしても訴えられることはありません。
人への配慮、環境への配慮を常識的にしていれば、無事に海洋散骨で故人を葬れます。

中でも、遺骨の形状については重要です。
遺骨は原形がわからない2mm以下の大きさにしなければいけません。
もしも、原形がわかるような大きさで散骨した場合は、「遺棄事件」と判断して逮捕されてしまう恐れがあります。

海洋散骨を無許可・無届で行った場合

海洋散骨に関する届出の必要は一切ありません。
海洋散骨をすることを役所に届出しなくても、ルールさえ守っていれば実施できます。
ですから、海洋散骨は無許可・無届で行なっても問題はありません。

業者に海洋散骨を依頼した場合は、各業者で用意している書類に記入する必要はあります。
業者によって発行される書類は違いますが、ほとんどが海洋散骨への承諾書です。
海洋散骨をしてもいいという署名をしてから、業者によって海洋散骨が行なわれます。
散骨をした後は、基本的に遺骨は全く手元には残らない状態となります。
署名をした限りは、後からになって遺骨を戻すことはできません。

ただし、中には手元供養を希望する人もいるので、その場合は業者に相談すれば、手元供養用の遺骨を一部残してもらえます。

手元供養とは、故人の遺骨の一部を自宅に保管するか、ペンダントの中に入れて、手元で供養をする方法のことです。

ここで問題になってくるのが「改葬許可証」の発行についてです。

「改葬許可証」とは、お墓や納骨堂から遺骨を持ち出して、どこかで埋葬するきとに必要な書類です。
「改葬許可証」なしで勝手に遺骨を持ち出して別の場所に埋葬することはできません。

ですから、墓じまいをするために海洋散骨をし、手元供養のために遺骨の一部を残す場合は「改葬許可証」が必要です。
しかし、墓じまいをして全ての遺骨を散骨する場合は、「改葬許可証」は不要です。

また、遺骨の身元確認のために埋葬許可証か火葬許可証のコピーが必要になることもあります。

埋葬・火葬許可証とは、故人の死亡届を役所に提出した際に発行される埋葬や火葬を許可する証明書です。

このように、必ずしも届出や許可をと必要はありませんが、一度納骨した場合や業者に海洋散骨を依頼する場合は、必要になる書類はいくつかあります。

海洋散骨ができない場所

海洋散骨はどこでも行なえるわけではありません。
人目の届く場所では、基本的に散骨できません。
海岸は人が多いので、沖で散骨するのがルールです。
岸に近い場所には、岸壁や橋の上、それから堤防などがありますね。
それらももちろん禁止されています。

養殖場や養魚場、航路も人目の届く場所でありながら、散骨により迷惑をかけてしまうので禁止されています。

しかし、これらは法律で禁止されているわけではありません。
あくまでも迷惑行為として禁止されていますからマナー違反行為となります。

また、岸からどれくらい離れた場所で海洋散骨をしなければいけないという具体的なルールも今のところは定められていません。
基本的には、常識的に考えて人目につかないところで散骨するという考え方になります。

故人に関係する人たちにとっては、お見送りのための海洋散骨であっても、マナー違反になると、他の人にとっては不快な行為となります。

また、権利保有者がいる場所では散骨はできません。
必ず、許可を取ってから散骨をしなければ、いかなる理由であっても違反行為となり罰せられます。

その辺りを十分に考慮した上で、常識的な場所で散骨を行なうべきです。
業者に依頼した場合は、そうしたルールも踏まえた上で適切な場所を選んでくれるので、マナー違反になることはありません。

スポンサードリンク

この記事を読んでいる人は他にこんな記事も読んでいます。

関連記事

 
  1. soushikijo_images17

    2015-11-28

    東京都立川市 通称・大山団地で自治会葬!?孤独死ゼロに。

    東京都立川市にある都営の通称・大山団地では、 住民に不幸があったら自治会で葬儀をやっているとい…

最近の記事

  1. pic201605_02
    海洋散骨の法律 海洋散骨は法律で禁止されているわけではなく、厳密に言うとはっきりした法律的な決まり…
  2. pic201605_02

    2016/6/1

    海洋散骨葬
    海洋散骨とは 海洋散骨とは、簡単に言うと、粉末化した故人の遺骨を海に撒く儀式のことです。 漁…
  3. pic201605_01
    演出家・蜷川幸雄さんの訃報を受け、 娘で写真家・映画監督の蜷川実花氏が12日、自身のインスタグラム…
  4. premium_20160430
    ~僕はこうして死にたい~2016 中居正広…最愛の父の死を今夜TV初告白… 最期の数日間…親孝行…
  5. sekaju_20160406
    エンディングノートに書きたいこと1位は? 順位 内容 1位 家族への感謝の言…

話題をチェック!

  1. soushikijo_images04

    2016-3-16

    葬儀社ランキング!話題の葬儀社2社をご紹介!

    お葬式にかかる費用をなるべく抑えたいと考えた場合、家族葬を行うという方法が あります。家族葬を専門…
  2. soushikijo_images17

    2015-11-28

    東京都立川市 通称・大山団地で自治会葬!?孤独死ゼロに。

    東京都立川市にある都営の通称・大山団地では、 住民に不幸があったら自治会で葬儀をやっているとい…
  3. soushikijo_images11

    2015-11-20

    そんなの聞いてない!葬儀費用高額請求…葬儀トラブル続出!

    「簡素な葬儀を望んだのに高額な料金を請求された」など、葬儀に関するトラブルが増えている。  全…

アーカイブ

ページ上部へ戻る